my favorite「鈴木祥子の25曲」disc1

私が最も敬愛するシンガーソングライター鈴木祥子さんが、今年2013年、デビュー25周年を迎えられます。私は、祥子さんの最新アルバム(といっても2008年の作品。当時がデビュー20周年で記念盤とされた)「Sweet Serenity」を今年になって初めて聴いたのですが、そこで感じたコトが色々とありました。その内容は、追々随所に書きますが、「Sweet Serenity」を聴いて、あらためて、自分の聴いてきた“鈴木祥子”を振り返りたくなりました。

というコトで、祥子さんの数ある楽曲の中から、超個人的に大好きな“25曲”をセレクト。ちょっと偏っていますし、未だに聴いていない鈴木祥子作品というのもたくさんあるんですね。そんな、マニアではないですし、いろいろある文献に出来る限り頼らず、自分の言葉で書いてみようと思っています。概ね時系列での曲順となっております。私が聴いてきた祥子さんのアルバム紹介を兼ねながら、個人的感想、エピソード中心でございます。長いですが(笑)良かったらお楽しみ下さい。

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● RadioGenic 1993.11.1

話せば長い、祥子さんを聴き出すきっかけの話は控えますけれど、この「RadioGenic」が、初めて買い、聴いた彼女のアルバム。本作以前に5枚のアルバムリリースがあり、本作の(バカラックカバー挟んで)次作よりガラっと雰囲気が変わります。ですから、本作が初期の彼女の締めくくり?的な内容だったのかもしれませんが、自分にとっては(様々な素性も知らず…)本作が祥子さん第一作。ここから始まった、祥子さんとのJOURNEYだったわけです(笑)

 1. ときめきは涙に負けない

  • 作詞が川村真澄さん。祥子さんを聴くより先に、TM NETWORK渡辺美里さん(川村さんの代表作として「My Revolution」があるように)など、レーベルで言うと大の“EPICソニー好き”でしたので、川村さんはとても馴染み深く、「あ、この人(祥子さん)の詞も川村さんなんだぁ」と思っていましたね。
  • 昨年リリースのあった祥子さんのクリスマスアルバムに、「ときめきは~」のライブ盤(ピアノ弾き語り)が収録されていて、そこでのレイドバック感とかピアノのブリッジとかがとても感動的で、もともと大好きだったこの曲に再熱でした。そもそも私が、祥子さんに“三段落ち”した三段(曲)めの曲でしたので(一段め、二段めについては後述にて)。

 2. 両手いっぱい

  • アルバム「RadioGenic」内で、作詞に祥子さんがクレジットされているのはこの「両手いっぱい」のみ(唯一のそれも共作)。だから詞は書かない人なの?と最初思っていました。それよりも、メロディーメーカーとしての彼女には既に魅かれていましたし。そもそも、当時自分が聴く音楽の中に“女性シンガーソングライター”という人が、祥子さんが初めての存在でしたからね。(あまり「両手いっぱい」のエピソードになってませんが…笑)

bacharach

● SHOKO SUZUKI SINGS BACHARACH & DAVID 1994.6.1

この頃NHKとか、テレビへの出演もあったんですよね(その後テレビで見るなんてことはほぼなくなるわけですが)。そのNHKでカーペンターズのClose to youをカバーしてたり(これはリアルに見てました)で、自分にとっての“洋楽との接点”というのが、祥子さんを通して、後にどんどん増えていくんですね。バカラックとの接点というのは他にもありましたけど、祥子さんもバカラック好きなのか!?みたいな、ミーハー心が少なからずありました。*同じくNHKだと思われますが、あの前田憲男さんアレンジでこういうのもありました。

 3. I Say A Little Player

  • その、バカラックのカバー作からは、ディオンヌ・ワーウィックアレサ・フランクリンが歌った名曲、邦題「小さな願い」でもお馴染みのこれを。シンプルに仕上がったブラスアレンジが好きです。祥子さんは、このカバー作以外の自分のオリジナルでも、いわゆる“バカラック調”のアレンジ曲が数々あり、その影響もあって、自分の“バカラック好き”、または“バカラック調好き”があると思っています。

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● SNAPSHOTS 1995.6.21

本作からが、ジャケットワーク含めがらりと変わったわけです。自分は、ポップでロックになった祥子さんが好きだった…というか、「RadioGenic」以前を遡らずに(これは未だに…)聴いてきましたので、今度はこんな作風なんだぁ?くらいの感覚でした。まぁ、以前からのファンの方々にしてみたら、1曲目「HAPPINESS?」聴いただけでドン引きだったのかもしれませんね…。今回25曲の中には入れていませんが、梅雨時期には「あじさい」が、初夏には、GREAT3と組んだ「海辺とラジオ」が自分にとって欠かせないシーズンソングです。

 4. CRING IN THE SUNSHINE

  • その音楽性?というか、作風が変わったというか、彼女がやりたい音楽をやる(やれる)ようになった…と言っていいのかと思いますが、そこには一人の男性、当時の旦那様菅原弘明さんがもちろん影響しているわけで。例えばこの曲はトッド・ラングレンが描いた曲のカバーですが、菅原さんとのデュエットでもありまして、まるで二人のナンバーそのもの!として聴こえますよね。
  • アルバム次作と合わせて、サウンド面では東京スカパラダイスオーケストラとの共演も楽しみどころ。スカパラは様々なアーティストさんとの共演の際、ホーンアレンジまでスカパラ自体でしてるコトが多いと思いますが、祥子さんのは全て菅原さんによるホーンアレンジ。ですので、ちょっと響きの違うスカパラホーンズを楽しめるんですね。この曲なんか特にです。

 5. GOIN’HOME

  • 簡単に言ってしまえばバンドサウンドになった祥子さん。自らがマルチプレーヤーですが、レコーディングでのドラムスはほとんどが祥子さん本人(「SNAPSHOTS以降」)。ですので、“ドラマー鈴木祥子”を楽しむのも必ずの聴きどころでもあります。祥子さんがボーカルとドラム、菅原さんがギター、そしてこの頃のディレクター名村武さんと組んだスリーピースバンド「Snapshots」によるバンドサウンドが、アルバムでいうと「SNAPSHOTS」(ファンの間では通称:スナショ)と、次作の肝なんだと思います。3人の、息の合ってる感じなんかが、この曲などによく出ていると思いますね。その名のとおりなんですが、“夕方家路”の際によく聴いています。

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● CANDY APPLE RED 1997.3.1

前作と2年近く空いていますが、なんとなく、前作スナショとセットな感じが個人的に強くあります(どっちもスカパラが入っているから?)。ただ、作風はいろんな意味で広がりを見せているのではないでしょうか。今回、この投稿を3月に書いておりますが、「3月のせい」という、誰しもある3月の憂鬱を歌った歌が本作にあります。大好きな一曲です。自分は、祥子さんに限らずなんですが、音楽を聴く際、詞に対してあまり重きを置いていなかったりするんですが、祥子さんに関しては、本作あたりから詞の内容というか、彼女の世界観というか、生い立ちみたいのが気になりだしていくのでした…

 6. Angel

  • 聴いてる回数で言ったら、アルバム内の一曲前、何ともハッピーな女性ボーカル陣の歌声が楽しめる「すべてはO.K.」が多いです。両曲でコーラスというかボーカル参加しているのが五島良子さん。祥子さんが他の女性ボーカルと絡むというのが、これまでないコト?だったので、楽しめるポイントになっていると思います。そしてこちらもスカパラホーンズ。
  • ここ1年くらい、聴き込んでいるんですけど、その理由が詞の内容。うだつの上がらない自分に、“たまにはテーブルをひっくり返してみよう!”そんな一曲なのであります(笑)祥子さん自身のコトを歌っているそうですが、作詞は外注?只野菜摘さん。前述「3月のせい」から明けての、4月に聴くのがいい感じではないかと(笑)

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● 私生活 1998.8.26

レコード会社をEPICソニーからワーナーミュージックに移籍しての第一弾アルバム。レコード会社の移籍なんてよくあるコトかもしれませんが、なぜに?というのはやはり気掛かりなところ。“大のEPICソニーファン”にとっては残念でした。移籍はしましたが、前2作からの流れ(制作メンバー)での3作めだと思います。前2作に比べるとだいぶ落ち着きというか、アートワーク内の本人写真からも、メランコリックな感じが滲み出ていますよね。実はこれを書くのに久しぶりに聴いたのですが、今の自分にはとても聴きやすいアルバムだなと思っています。*ワーナーのサイトにまだ祥子さんのプロフィールが残っています。

 7. たしかめていてよ

  • 見ていませんでしたがドラマの主題歌となった曲。そして奥田民生氏との共作。レコード会社を移籍しての最初のリリース(シングル)でしたから、これは何かと“タイアップな”作品だったのでしょうね。自分にとっては何より、大好きな“2大シンガーソングライター”(民生氏のことをそうはあまり称しませんが)の二人がここでつながった!というのを心底喜んでましたね。
  • そしてもう一人、各種鍵盤楽器とアレンジで参加の斎藤有太さんも。祥子さんと有太さんはこれを機に?、後のライブ活動やレコーディングでご一緒なさるようになったのでしょうかね。シングルカップリングでもある「赤い実がはじけてた」も3人による共作。民生氏の影響が強いのかもしれませんが、この2曲は、とても“ビートルズを感じる鈴木祥子”です、個人的に。

 8. そしてなお永遠に

  • かき鳴らしている…言わば一番“ロックな祥子さん”を感じます(後述する一人多重録音ではもっとかき鳴らしていますけどね)。それと、アルバム収録でこれをラストにもってきていることに、きっと意味深いものがあるんじゃないか?と思ったり。二人でアレンジ、二人で演奏。これが菅原さんとの最後の共同制作だったのでしょうか。

ここ(アルバム「私小説」)で祥子さんにとっての一区切りだと私は思っています。次のアルバムから制作メンバーがかわるので…つまり、決別があったわけですね。このアルバム紹介兼25曲のリストアップもここで一区切りなのですが、25曲を前後半で分けるとあと数曲欲しいところですので、ボーナストラック的にライブ録音で好きなナンバーを前半で数曲入れておきます。

 9. 風に折れない花[Live]

  • 「RadioGenic」以前のアルバムを、これを書いてる未だに聴いていなくてですね…それでよくファンを語るな?と自分でも思うんですけど。ただ1枚、「RadioGenic」の前にリリースされているベスト盤「Harvest」だけ持っていまして、それが自分にとっての“鈴木祥子初期作品(の全て)”となっています(追々のベスト盤で、耳にした初期作品も増えておりますが)。
  • 「Harvest」を買ったのは、オリジナルアルバムへの収録がない、「風に折れない花」を聴きたかったから。何かのインタビューで読んでた(今となってはそんな記憶?がある)んですが、祥子さん曰く、「自分には結婚式で使ってもらえるような曲が少ないんだけども、唯一といえるくらいでこれ?」といった内容のことをおっしゃっていました。ご自身の結婚の時期ともかぶるんでしょうが、本当に幸せな気持ちにさせてくれる一曲です。自分も結婚式のBGMに、(比較的ベタな選曲のなかに混ぜ込むように)祥子さんのナンバーからはただ一曲、これを差し込みました。
  • 原曲はドラマのタイアップ候補(落選)だったそうでアレンジは小林武史氏。ここでの選曲には、ライブでのウーリッツァー弾き語りのを(それとは違いますがYouTubeにこれがあります)

 10. 優しい雨[Live]

  • 冒頭のほうで“鈴木祥子に三段落ち”と書きましたが、その一段目というのが、小泉今日子さんに提供、ドラマ主題歌でもあった「優しい雨」。作詞が小泉さん、祥子さんは作詞とコーラスでも参加していて、そのコーラスにノックアウト!されてしまったんです、「これが鈴木祥子かぁ!?」と(笑)
  • トレンディドラマ全盛期と言っていいのでしょうか?1993年のドラマ「愛するということ」。当時は自分も結構なトレンディドラマ好きで、「愛するということ」も欠かさず見ていたはず。「優しい雨」は、小泉さんにとって「あなたに会えてよかった」に次ぐ2番目のセールスを記録していらっしゃいますし、祥子さんにとっても、実質的な(世間的な)名刺代わりと言える一曲ではないでしょうか。祥子さんもセルフカバーしており、フルオケバージョン、アコースティックギターのバージョンとがありますが、ここではライブ盤に収録されたキーボードでの弾き語りを。イントロとエンディングに使われているフレーズが好きなんです。あと、季語がないので、オールシーズン対応可な?“雨ソング”でしょうか。*YouTubeどうぞw

 11.Adios[Live]

  • 後半のに記載しますが、ライブ盤「I WAS THERE, I’M HERE」には、ところどころMCも収録されています。カバーであるこの曲のMCでは、祥子さんがアメリカにいたときの思い出や、この歌の歌詞に込められた…きっとこれを歌った頃の祥子さん自身の心境だったのでしょうね、「私たちの夢は叶わなかったね、さよなら、元気でね…」そんな歌詞だと教えてくれています。気持ちのうえでの一区切りだったのか、一区切りつけたかったのか…?
  • リンダ・ロンシュタットも歌ったという、ジミー・ウェッブの作品。ということも、祥子さんのMCで知りました。

<最後まで読んでいただきありがとうございます。あと14曲、後半へと続きます。>

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